温かさをご馳走にしていただける、上手な薪ストーブの使い方をお話します。
ストーブ屋さんが教えない、薪ストーブの燃やし方です。
薪ストーブを使って18年の経験と、お客様から教えて頂いた知恵を紹介します。
上手に早く温かくする方法
薪ストーブ、30分でストーブの温度を300度にする方法です
1 焚き付け木っ端、小割焚き付けを用意して、両脇に普通の薪を置きその間へ木っ端を一握り置いて、小割を2本井桁に置き、その上に中割程度の薪2本を置きます。
2 着火はトーチバーナーを使い、一気に木っ端に火が回るように着火します。
前扉を少し開け、空気の送り込みを強くして燃やしてください。
ゴー、ゴーと音がする位燃やしても大丈夫、ストーブは750度まで耐えられます、
3 10分ほどで、ストーブの温度が100度を超えるでしょう、そして、小割が熾火になり始めているはずです、中割の薪を平行に並べて、新たに薪を追加し更に強く燃焼させます。
4 30分ストーブの温度が300度近くになっているはずです、熾火を奥に押しながら、新たに2本薪を投入し前扉も閉め、空気弁を最小に絞って、安定燃焼に入ります。後は2時間薪の投入は必要ありません。
早く温かくするためにやってはいけないこと
ストーブを早く温めるために、やってはいけないことがあります。
焚き付けに新聞紙を使わないことです。
紙の燃えカスが煙突のトップを塞ぎ、上昇気流が発生しなくなり、薪が燃えにくくなります、また時には煙突火災の要因にもなります
乾燥不十分な薪は燃やさない
木口からシューシューと蒸気が噴き出るような薪は、気化熱が発生するため、ストーブの温度が上がりません、どんなに頑張っても200度以上に上がらないことが証明されています。
300度になったらどうする
ストーブの温度が300度になりました。
追加の薪を投入します、薪ストーブの薪は干渉して燃えます、2本投入してください、投入した薪に火が回ったら、ゆっくりと燃えるくらいまで空気の流入を絞ってください、ほとんど空気弁を閉めてもいいくらいです。
このまま2時間ほど燃やしたら、ストーブの温度が200度位になっているはずです、熾火を減らさないために、さらに薪の投入をしてください。
少ない薪で温かくするコツ!
まず乾いた薪が条件です、乾いた薪は炭化しやすく熾火になりやすいので、強い火力を保ちながら長く燃えてくれます。
薪の使用量を減らしながら、ストーブの温度を保つコツは、
熾火を減らさないように、薪を入れることです。
F&Q 何故だろう??
火が付かない
焚き付けには、楢の表皮が一番良い。着火しやすく火力がある。 ハンディタイプのガスバーナーでの着火も有効的です。紙屑での着火は絶対にしないでください。煙突火災の最大の原因です。
薪に火が燃え移らない
薪が湿っています、翌日分をストーブの傍に置いて、乾かす癖をつけてください。
小割り、中割りの薪で最初の熾火を作ってください。最初から、太割りでは火が付きにくいのです。
勢い良く燃えない
火の通り道を考え、交差して置いてください。必ず最初は、井桁に置くことを 習慣にしましょう。中割りの薪の乾燥不十分なことも関係します、十分に乾いた薪を捜しましょう。
ストーブ温度上がらない
薪の乾燥不十分、15か月以上の乾燥が必要です、乾燥が不十分な薪は、薪の中の水分が気化熱となって、ストーブ内の温度を下げてしまいます。よく乾いた薪を新たに購入する必要があるかもしれません。薪の購入時に乾燥期間を確認しましょう
250℃を安定して保てない
薪が細すぎるか、乾いていません。熾火を沢山作ることで、燃焼は安定します。細いと熾火は出来易いのですが、長く熾火でいられません。乾いていない薪は、熾火になるまで時間がかかり、時として熾火にならずに燃えてしまいます。太いものもよく乾いた薪を使いましょう。
薪の投入頻度はどれくらい
よく乾いた楢の太割りの場合、2時間くらい燃焼します。薪は干渉燃焼で燃えますから、太割り2本の薪で2時間。つまり普通の燃やし方では2時間で1回2本の薪を入れることに成ります。部屋が暖かく、ストーブの温度も200度以上ならば、熾火の状態を見ながら、投入しますので、もっと長くなります。
1回にストーブに入れる薪の量
たくさん入れても無意味です。メーカーは炉内の半分で、500℃まで温度が上がることを想定して設計しているとの事、従って、沢山いれても空気の流入不足となり、ストーブの温度は上がりにくいとの事です。
灰皿の灰は重要です。
灰皿の灰は全部取らないでください。灰皿の灰は除湿や、保温の役割をしています。灰皿の灰は毎日捨てないでください。灰皿に半分以上残した状態で、火を入れることが肝心です。
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