安全に安心してお使いいただける薪をお届けしたいと思います。
薪を作る前に必ず行う作業
薪ストーブの灰による被ばくが騒がれたことを知っていますか、原発事故の後、食品などから放射性物質の摂取が話題になりましたが、草木を燃やした灰には、放射性物質である、セシュームが凝縮されるため、むやみに草木を焼却しないよう注意喚起がありました。灰から被ばくするのです。
この様なことから、都道府県別に薪についての、残留セシュームの検査が条例で定められました。
私たちは、薪となる木の伐採前に、伐採場所の大まかな放射能を調べます
ガイガーカウンターでシーベルトの値を測定し、0.045~0.035以下の森林を伐採します。
伐採した木を土場に運び、伐採場所ごとに管理集積し、チェンソーを使い、木から500グラムのチェンソーくずを採取、シンチレーション測定器を使い、木材に含まれる放射線 セシューム137とセシューム134を検出し、総和が40ベクレル以下であることを確認します。
安全な薪として販売する第一歩が、放射能の測定です。
伐採場所ごとの管理を実行
木の種類が同じという理由で、一緒に集積しません。伐採産地別に集積し、加工することで、均一な乾燥管理と、残留セシュームの管理ができます。
乾燥は、販売する単位ごとにパレットに積み管理されます、複数の伐採場所の薪を混載してパレットに積み上げることはしません。
また、亜熱帯の日本では、木の含水率が18%以下になりませんので、虫の混入があります。虫の混入を防止するためには、冬越しで18か月以上の乾燥が必要です
パレットごとに、伐採場所、割り加工作業の日を掲示して、乾燥度合いの検査、12か月を目安にした、天地返しの積み替えで、安定した乾燥を即しています。
割って芯部分の水分量を計測します
日本では18%以下になりません地上40センチから積み始めます
乾燥方法に、基準と手順があります
薪を乾燥させるために、絶対しなければならないことがあります。
1 木の導管を広げるため、雨風にさらすこと。
2 虫の侵入や、虫の発生を防ぐため、厳冬期を経過させること
3 伐採した木は、すぐに薪に加工しないこと
4 地上から、40cm以上床上げして乾燥させること
5 両方向から風が通る場所で乾燥させること
6 自然乾燥をすること、どのような理由でも機械乾燥はしないこと
7 乾燥状態を確認しながら、天地返しの積み替えをすること
8 含有水分量の検査は、薪を割って、新部分の水分量を計測すること
9 天板の下を空気が流れるように、垂木をかけること
10 パレットごとに、乾燥度合いや樹種、製品寸法などを、位置図で一元管理
11 割り加工寸法は8~12㎝の太さにすること
品質表示の添付が標準です
広瀬林業のすべての薪に、品質表示がついています。
伐採地、伐採年 残留セシューム検査書の写し、出荷数日前の含有水分量検査種が品質表示としてタグで下げてあります。(下げられない場合は納品請求書に添付)安心して安全にお使いいただくため、製品製造者の責任義務と考え表示してまいりました。ご確認いただければ幸いです。