重さで薪を買っていませんか?、正しい取引方法でお買い求めください。

薪の正しい取引方法

昔から、薪は量で買い、灰は目方で売ると言われていました。

木材の取引は、石や立方、本などの単位で、kgなどの単位の取引は存在しません。

湿った薪は重量があり、乾いた薪は重量が少なくなります、1立方メートルの薪を比較すると

未乾燥では概ね700kgですが、完全乾燥状態(含有水分量18%)では500kg程度になります。

重量で販売すると、不合理になってしまうので、昔から、薪は 「束」「間」という単位で売られてきました。

0.7㎥の薪の場合、乾燥状態で300~350Kg 割ったばかりの場合は500Kg
くらいです。
乾燥した薪で500Kgは、1.1立方メートルになります。
乾燥した薪と、未乾燥の薪ではこんなに差があるのです。

必ず容積で確認

薪を積んだ時の状態を、イメージできるような情報を確認しましょう。

例えば1.8㍍の棚に積んだ場合の高さとか、1、2㍍四方のパレットに積み上げた場合の
高さなど、確認しましょう。
ちなみに、1㎥の薪は1.2m四方のパレットに積んだ場合、70cmの高さになります。
薪を容積で販売する場合は、15%の空間分を勘案しますので80cmの高さとなります。

薪販売の業者が即座に答えられる形状を問い合わせて、確認して買うことが大事です。

重さで買ったら量が少なかった場合、高い買い物になります。

乾燥状態の確認

ドイツやスイスでは、薪の流通単位と乾燥度合いが決められています。

特に乾燥度合いで価格差が大きく変わるのです、

含有水分量20%が基準となります。含有水分料が25%の薪は価格が10~15%安くなるのです。自宅の薪棚に積んで乾かし、1年後に使う人は含有水分料の多い薪を買います。

水分量の多い薪は、PM2.5などの発がん物質を出し、薪の消費量も増えることを知っている

ドイツの人たちは、安いという理由だけで薪を流通させないのです。

日本でも、徐々に乾燥状態を表示して販売する薪やさんが出てきましたが、薪の芯部分の含有水分量の表示がされているものは、きちんと管理されている薪です。表面の含有水分量が18%でも、薪の芯は倍くらいの水分が残っています、検査書など添付されている薪を買うべきです。

乾燥度合いの判定規格は決まっています。

乾燥した薪は1本でも燃えてくれます

日本では、乾燥度合いを表示して売られていないのですが、木材の乾燥度合いは、木材の芯部分の乾燥を表示するのが規格です。

薪の場合も同様に、薪を割って、芯部分の含有水分量を%で表示するのが規格です。

薪を買う場合、外側の水分量の計測結果で買ってはいけません。

燃焼時間や火付が違うため、ストーブの温度管理に苦労します。ストレスなく、安全にストーブを使うためには、多種多様な木材を燃やすべきではありません。

広葉樹や針葉樹の混合は?

ミックスとして販売されている薪には、残留セシューム未検査の木材や、造園業者が持ち込んだ薬剤が付着した木材も含まれているようです、薪生産業者の良心を信じるしかないのですが、安全と安心のために、同じ木の種類で販売されている薪を選ぶべきです。

薪となる木が、どこで伐られたものか表示されている薪は少ないのですが、薪やさんは林業やさんや 木材共販所から購入しているはずです、生産管理がきちんとしている薪やさんなら、伐採場所伐採月のロットで薪に加工して管理しているはずです、伐採地の表示がされている薪を買うことも大切です

チャイロホソヒラタ

正しい乾燥方法をした薪からは、虫食いの粉が出ません。

割ってから、雨に晒したり、寒風に晒す必要があります、これをしないと、ホソヒラタが表皮の間に侵入し、薪の表皮の間から黄色い粉が出るようになります。

自然乾燥でも、ビニールハウスの中などで乾燥させると、風の対流が少ないためか湿度が高いためか、ホソヒラタが入ります。

昔から、冬越しの薪は良いと言われていますが、寒風に晒すことで、木の水分が凍り乾くのが早くなります、木が凍るくらいの寒さですから、木の中に虫は入りません。

その年に、燃料として使うならば、冬越しの薪を買うべきです。

たかが「薪」ですが

よく乾燥した薪と、乾燥が不十分な薪では、使用量が30%も違います。

乾いた薪は、火持ちもよく、得られる熱効率も高くなります、たかが薪だから、安いほうが良いに決まっていますが、よく乾いた薪と未乾燥の薪の価格差は30%もありません。

ストレスなく暖かく燃える薪、薪の置き場所も節約できるしっかりとした薪を探してください。

来シーズンの薪を購入する際の参考にしていただけたら幸いです。(広瀬林業 薪つくり親方 著)