乾燥状態の良い薪の作り方を紹介します

自分で薪を作る場合は、4項目の段取りが必要です。
① 原木の購入
  林業業者や森林組合から購入、搬入場所の確保が必要
② 原木の玉切
  210㎝の原木を、チェンソーを使って、ストーブに入る長さに切り分けます
③ 薪割作業
  斧や薪割機を使い、太さが8~14㎝の薪を作ります
④ 乾燥
  風通しの良い場所で、10ヶ月以上乾燥させ、薪棚に移動して積み上げてます

原木の購入方法

50坪以上の作業場所を確保します、4トントラックが入れることが条件となります。また、電線が通っていない事も条件です。
広葉樹を専門に伐採している、林業会社や一部の森林組合で購入することができますが、運賃は別料金となります。

玉切のための道具

排気量40cc位のカジュアルチェンソー排気量が大きいプロ仕様のチェンソーは玉切には不向きです。
丸太を動かすための鳶口、大と小(片手鳶口)、チャップス(防護ズボン)
保護メガネ、イヤーマフ、防護手袋(免震手袋)
チェンソーのメンテナンス道具、燃料、チェーンオイル

薪割作業

高さ35㎝直径30㎝くらいの薪割台を用意します、使う斧は鉞
アッキスどちらでもいいのですが、お勧めは鉞です。
作業時は割ったまきが飛ぶことがあるので、近くに人がいないことが必須です。
大口径の薪は端から割るのが鉄則、中心から割ろうとしても割れません、細く割れた薪は焚き付けになります。

割った薪の大切な前作業

割ったばかりの楢薪は、水分を40~35%含んでいます。薪として有効になるのは25%以下です。1年以上の乾燥が必要です。
そんな薪を早く乾かすコツがあります。
それは、何回か雨にさらすことです、雨にさらして木の導管を開かせて、水分を排出させることで、乾燥を促すのです。
更に、風通しの良い庭の隅などに一列に積んでください、薪棚に積むのは、10ヶ月以上過ぎてから、カビやカミキリムシからの被害も防げます。

乾燥のポイント

やってはいけないこと
1 急いで薪棚に積まない、
2 左画像のようにくっつけてしまう積み方

絶対にやらなければならないこと

1 割った薪は雨風にさらす
  10日以上、屋外で放置します。
  雨に濡れて乾燥が早くなります、風が当たると早く
  乾燥します
2 薪の左右から風が通る場所に積むこと
3 雨から守ろうとしない事
  過度にシートで囲わないこと

4 5月、6月に伐採した原木は、18ヶ月以上の乾燥が必 
 要、調達時に伐採時期、場所、残留セシューム検査結
  果を、書面で確認できること。